図書館司書資格

図書館司書資格について

図書館司書資格について

図書館で働く職員の資格が「司書」です。図書館法により定められています。資格は、大学か短大で一定の科目を履修することによって認定されます。

今、大学か短大に在学中で、学校に司書課程がある場合、司書課程の必要科目を履修して、卒業すると、「司書」の資格を得ることができます。このパターンが、図書館司書資格を有するのにもっとも一般的です。在学する大学、短大に司書課程がない場合、またはもうすでに大学か短大を卒業している状態で司書の資格を取りたい場合は、司書講習を受けるか、通信制大学の司書課程を履修する形になります。また、講習を修了したり、司書課程を履修していても、大学や短大を卒業していなければ、図書館司書資格を持っていることにはなりません。

図書館法では、公共図書館に関する規定で、司書課程、司書講習の内容も、公共図書館の職務にかかわる部分が中心となります。ですが、公立図書館で図書館司書有資格者を専門職として雇用する制度が確立されているところは少ないです。また、国会図書館や国立大学図書館の司書は、図書館司書資格の有無は不問ですし、学校図書館はまた別の規定があります。逆のパターンとして、図書館司書資格を活かした仕事をいうことで、一般企業の資料室で図書館司書有資格者を募集するケースがあったりします。


司書講習

司書講習は、文部省の委嘱によって、いくつかの大学で開講されています。毎春、実施大学が官報で発表されます。受講資格としては、大学や短大の卒業者か、在学者で62単位以上を履修している者などです。現在は、大抵の大学で夏期集中昼間コースで実施されていますので、夏休みがすべて空けられる学生をターゲットにしていると思ってもよいでしょう。実施大学も限定されていて、自宅から通学できない人にとっては、自動車免許の合宿状態です。

通信教育

明星大学、玉川大学、佛教大学、近畿大学の4つの大学は通信教育で司書課程がとれます。

大学や短大の卒業者で、図書館司書の資格だけ取得したい人は、課程履修で関係科目だけ履修することが可能です。受講の資格はそれぞれの条件によります。スクーリングや現場実習で、一定の通学を求められるケースもあります。



インターネット時代の学校図書館

司書・司書教諭のための「情報」入門