保育士資格試験

保育士資格試験とは

保育士って?

前は「保母さん」や「保父さん」と呼ばれていたおなじみの仕事ですが、現在は男性も女性も「保育士」という名称の国家資格です。

幼稚園の先生と一緒にされがちですが、保育士と幼稚園教諭はまったく違います。

保育士は、児童福祉施設などで、保育に携わるための資格で、厚生労働省管轄の福祉職員です。



保育士になるには

保育士資格試験を受けて合格して保育士になる方法と、保育士資格が取得できる大学・短大・専門学校を卒業して保育士になるという2つの方法があります。

進学
卒業と同時に、保育士資格が取得できる学校へ進学するというもので、保育士の大多数がこの方法を選ぶようです。進学という方法だと、保育士資格と幼稚園教諭の免許が両方取得ができる学校が多くあります。
専門学校は、その学校によって様々な特色があり、保育士を目指す専門プログラムが組んである学校や、カリキュラムの中に、短大等の通信教育を組み込んでいる学校があります。
問い合わせや資料請求、学校見学などをして、自分の求める内容かどうかを入念に検討してから、入学試験を受けた方がよいでしょう。
受験資格

1.下記のいずれかに該当する者

  • 大学・短大に1年以上在籍しており、年度中に62単位以上修得見込み、及び学長に認められた者・卒業した者
  • 高等学校の専攻科・盲・聾・養護学校の専攻科(修業年限2年以上)を卒業した者、及び最終学年に在学中で、年度中に卒業見込みと学長に認められた者
  • 外国において、学校教育における14年以上の課程を修了した者
  • 2.高等学校卒業後、児童福祉施設において、2年以上児童等の保護又は援護に従事した者(経験は、1日6時間以上、1月20日以上従事が最低ライン)

    3.児童福祉施設において、5年以上児童等の保護又は援護に従事した者

    4.下記のaまたはbに該当する場合、経過措置等により受験資格があります。

    a.平成3年3月31日までに、高等学校を卒業した者

    b.平成8年3月31日までに高等学校の保育科を卒業した者

    合格科目の有効範囲(受験科目の免除)
  • 合格した科目は、翌・翌々年の試験まで、免除されます。期限が切れても、全科目の合格が揃っていない場合は、再度受験することとなります。
  • 取得した保育士資格に、期限はありません。
  • 各県の保育士資格試験の受験、及び受験要綱について
  • 受験料は全科目受験も一部科目受験も一律で、平成17年度は、\12,700-でした。
  • 保育士資格試験の日程
  • 要綱配布・出願は、試験センターに委託している都道府県は4〜5月、独自に配布している県は5月〜6月、資格試験は筆記が8月上旬、実技が10月中旬に統一という形になっています。各県の詳細は、都度発表によります。
  • 保育士になるには

    保育士資格試験
    保育士資格試験
    保育士資格試験過去問題
  • 平成16年から全国統一。試験問題は、受験者は持ち帰りOKで、保育士養成協議会のホームページでも公開されています。
  • 統一前の問題は、県庁のホームページ等で公開している地域の他、公開・非公開がありますが、公開されている都道府県のものは、都道府県庁の指示に従って、取り寄せることができます。
  • 試験科目

    1.社会福祉(100点)

    2.児童福祉(100点)

    3.発達心理学(50点)及び精神保健(50点)

    4.小児保健(100点)

    5.小児栄養学(100点)

    6.保育原理(100点)

    7.教育原理(50点)及び養護原理(50点)

    8.保育実習筆記(100点)・実技(各50点)

    実技試験は、ピアノ及び声楽・絵画制作・言語技術・一般保育の中から、都道府県が選択した3領域より受験者が2領域選択。

    なお幼稚園教諭免許を保有している人に関しては、受験申請時に幼稚園教諭免許を保有することを証明する書類を添付して提出することで、筆記試験科目の発達心理学、教育原理並、実技試験の保育実習実技が免除。



    事前講習会について

    都道府県によって、事前講習会を行っている地域があります。各都道府県の社会福祉協議会や保育協会が開催していることが多いです。都道府県庁とは関係のない機関ではありますが、試験についての質問の際に、都道府県庁の職員に訊ねると、その都道府県の実施団体や連絡先を教えてもらえることが多いです。


    通信教育について

    保育士資格が取得できる、大学・短期大学の通信課程
  • 大学・短大の通信課程に在籍して、所定の単位を取得することにより、卒業とともに保育士資格取得を目指すものです。
  • このコースを順調に卒業すれば、保育士資格試験を受験しなくても保育士資格を得ることができます。
  • 保育系以外の、大学・短大の通信教育
  • 大学・短期大学の通信課程に在籍して、2年以上の在籍期間と、62単位をクリアすることによって、保育士資格試験の受験資格を得て、受験して取得することになります。
  • この場合、専攻は保育関連である必要はなく、法学でも心理学でも経済学でも、なんでもOKです。
  • 業者の通信教育
  • これは、資格試験の受験資格を持っている人を対象とした、通信教育です。
  • 受験資格の無い人がこれを受講しても、受験資格を得ることはできませんし、特別フォローもありません。